宴明書房



怒羅射嗚宇我頭夢

古代中国性技術で用いられる性道具を使用した中国性技史上、幻とされる三代奥義のひとつ。
人体最後の神秘とされる「前立腺」を責める性技は数多くあるが、その中でも最高峰とされるのがこの怒羅射嗚宇我頭夢である。
性道具の微妙な操作によって前立腺を刺激し、相手の性感帯を自由自在に操るのがこの技の要諦である。
この性技には強靱な指力はもちろんのこと、絶妙なる平衡感覚と卓越した体術が必要なのはいうまでもない。
多くの性技者達がこれを極めようとしたが、その操作性の難しさにより修得し得た者は数えるほどしかいない。
ちなみに、現代で前立腺を刺激するとして販売されている身近なアダルトグッズ「エネマグラ」は、この怒羅射嗚宇我頭夢の達人であった“獲寝魔愚羅”が日々の糧を得るため、修行中に使用していた性道具を製造・販売したのがその名の由来するという説が有力である。

宴明書房刊『幻の性道具−その創造と快楽−』より



泥婦素呂宇吐

中国性技三千年の歴史において最大の秘技として知られている。
その特色は現代でいう射精心理学のケッペルの法則を応用し、陰茎の動きを完全に予想することにある。
ケッペルの法則とは、男性がある一定の条件下で生理的興奮状態に陥ったとき年齢・体格・知力・体力・性格に関わらず、陰茎は全て同様の行動パターンをとることをいう。
これは人間以外の動物にも当てはまり一例を挙げれば、盛りのついたオス猫にメス猫を近づけて、ある一定の刺激を与えると全てのオス猫の陰茎は同じ行動パターンをする。
現代最高峰の射精心理学理論を応用した性技が古代中国で既に存在していたとは驚嘆のほかはない。

宴明書房刊『古代中国性技−その科学性−』より